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ロウ付けを成功させる、地金の平面出しのコツ

 

ロウ付けを成功させる「地金の平面出しテクニック」

指輪の制作工程において、ロウ付け(ろう付け)を成功させるための鍵は、「地金の接合面がどれだけ真っ平らに整えられているか」です。

糸鋸で地金をカットした後、丸めてリング状にする際に、両端の合わせ目にわずかな隙間でもあるとロウ付けがうまくいきません。そこで重要になるのが、**地金の平面出し(すり合わせ)**の技術です。

この記事では、**初心者からプロまで役立つ「平面出しのコツと注意点」**を詳しく解説します。動画解説も用意していますので、実際の動きを見ながら練習してみてください。


地金の平面出しとは?

地金の平面出しとは、ロウ付けの接合部分となる地金の両端を、隙間ができないよう真っ平らに削る作業です。

板の状態で面を整えることで、後の工程でピッタリと接合でき、綺麗で強度のあるロウ付けが可能になります。


平面出しのポイント5つ

1. 使用するヤスリは「少し大きめ」がベスト

対象となる地金よりも少し大きめのヤスリを使用することで、安定感が増し、面の精度が高まります

作業中は、ヤスリの面に人差し指を乗せ、指の腹でヤスリの当たり具合を感じ取る意識を持つと、均一な力で削ることができます。


2. ヤスリのかけ方は「直進法」

**地金に対して、ヤスリをまっすぐに動かす「直進法」**で削るのが基本です。斜めや横方向からのヤスリがけは、面が歪む原因になります。

  • 「直進法」とは:ヤスリの長手方向を、材料の接合面に直角に当ててまっすぐに動かす方法

狭い面の平面出しに最適な方法です。


3. 正しい姿勢で安定した作業を

すり板の高さは、胸のあたりに設定し、地金と自分の体がまっすぐ向き合うように姿勢を整えましょう。

姿勢が崩れていると、力のかかり方が不均等になり、仕上がりにムラが出やすくなります。


4. 一度で決めるつもりで削る

何度も削り直すと、角度や形がズレてしまう原因になります。なるべく息を止めるくらいの集中力で、1回で決める気持ちでヤスリを動かしましょう


5. 削った面の確認も忘れずに

作業後は、いろんな角度から光を当てて面の状態を確認します。平面が複数に分かれていたり、角が丸くなっている場合はやり直しが必要です。

完璧な平面=ロウ付けの成功率を上げる最大のポイントです。


バリの取り方

ヤスリがけの後、エッジにできたバリは放置せず、ヤスリを寝かせて引くようにして削り落とすと綺麗に整います。

動画でチェック

今回ご紹介した「地金接合面の平面出しテクニック」は、動画でも実演しています。実際のヤスリの動きや手の使い方など、文章では伝えきれない細かいポイントも確認できますので、ぜひご覧ください。

 

 


まとめ

指輪制作において、地金の合わせ目がピッタリ合うかどうかで、ロウ付けの成功が決まるといっても過言ではありません。

この記事では、

  • ヤスリの選び方と持ち方
  • 正しいヤスリがけ(直進法)
  • 作業時の姿勢
  • 一発で仕上げる集中力
  • 削った面の確認とバリ取り

といった、平面出しを成功させる5つのポイントを紹介しました。

ロウ付けの精度を上げたい方、綺麗なリングを作りたい方は、まずはこの「平面出し」からしっかりマスターしましょう。繰り返し練習することで、技術が確実に身につきます。



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